インタビュー
 

 

その7 族音二重奏のこれから

福原 で、今後の展望としては?
アニ 今後の野望としては、まず新しいCDをリリースして、
もっとたくさんの本数のツアーをやりたい!っていう、
それだね。
福原 じゃ、よっしーは?
よっしー

はい。今回の最低限の4本。365分の4なんだけど、
この4本がどれだけの今後のぼくらに
影響を与えたかというと。
もう……、やってよかったなと思います。

たった4日間だったけれど、
やったとやらないでは全然違うし、
また次のぼくたちのエネルギーになった。

4本やってこれってことは、じゃ次10本やったら
どれくらいぼくらは成長できるのだろう?
それがすごく楽しみだし、実現できるよう、
それに向かって頑張りたいと思います。

あと、4本全部来てくれた人もいるし。

福原 え?
アニ ほんと、ほんと。いるんだよー。
もう感謝感謝!
よっしー なんか、こんな双子をね。。。
応援してくれる人に……ホント、ありがとうございました。
福原 確か族音の初ライブはプラKだったよね。
そこからプラKでのステージは全部みてるから、
サポートで演奏したときなんかも見てるし、
なんか始まったばかりからずっとみてるから、
今回ツアー回ってきてのファイナルは
なんかこう感慨深いものがあるというか。なんか。。。。
双子 ははははは。
福原 初ライブもそうだけど、こう節目節目をさ。
プラKでやってくれるから、
迎えるぼくらとしてもいいイベントにしなくちゃと。
よっしー ま、ホームだからね(笑)
アニ ふはははは。
福原 まあ3年間か。見てるからね。
初ライブ前のデモ段階から聴いているから。
最初はどうなることかと思ってたけど、
えっちゃんと聴きながら
「これ、大丈夫かなぁ?」って。

3年前の4月、族音二重奏初のステージ。
よっしー 演ってるほうもどうしたらいいのかな?
って相談してたし。
福原

上モノが全然ないわけやん。
ふたりのリズム隊だけやねんけど。
これ、作品として成り立ってんの?
っていう迷走してるところから知ってるから(笑)

だから3年経って4本のツアーやって、
そのファイナルってのは、
ぼくにとっても、なんかこう想いが。
その間にいろいろやったのも見ているし。

たとえば、いま族音のライブに
足を運んでくれているお客さんは、
最初はゆずのツアーでよっしーを観てとか、
寺岡呼人さんのツアーで
ふたりを知ってとかいう人たちが多いじゃない?

最初は興味本位で来たとして、
ふたりの演奏がつまんなかったら、
続かないよね?それがずっと続いて足を運んでくれて、
さらにはツアーも全部来てくれて。。。

ふたりの演っていることが認められているって証拠だよね?
お付き合いで最初は「行きま~す」って来てくれても、
徐々に足が遠のいていくというバンドもたくさん見てきたし。
たぶん族音は常に新しいものというか、
飽きさせないエンターテイメントというか
いろいろ取り入れて進化していっているのが、
お客さんにとっても楽しみなのかも。

よっしー だてにスタジオで本気で喧嘩しないからねー。
アニ でも、そのー。
本気で喧嘩できる間柄ってのは、
年々貴重になっていくからね。
福原 ちなみに、このツアー中で兄弟喧嘩は?
よっしー なかったよね。ダブル剛※のときは喧嘩したけど。

※8月13日、プラネットKで行なわれた「カバーソール」という
イベントで、ふたり揃って長渕剛さんになりきりました!
アニ なかったっけ?
よっしー なかったなかった。
おれがキレたことなかったもん。
福原 兄弟喧嘩はなかったと。
よっしー なかったなかった。
アニ おれがエアコン疲れで
ちょっと体調すぐれなかったこともあったし。
福原 じゃ次のツアーは、
何回本気でぶつかって喧嘩するか。
よっしー あるねー。
アニ 山梨でミスしたときにオレが指摘したら、
素直に認めてたからねー。
そこで何か反発してくるようだったら、
喧嘩勃発だったけどね。
よっしー ほんとに間違ったから。。。
福原 まあ、このインタビュー中に喧嘩しなくてよかった。
言い合いになってたら、まとまんないし。
アニ 度々ジュンスカの話を出して申し訳ないんだけど、
ジュンスカのメンバーも
本気で喧嘩しあえる間柄だからいいんだよね。
福原 年とると互いに言わなくなるしね。
アニ これは言わない方が……って判断しながらも、
でもここは、ってときには言う。
だからいいものができるんだと思う。
福原 音楽の付き合いが長くなると、それ以外はないしね。
その点、族音のふたりはMCで
「子宮からの付き合い」って言ってるくらい
長い付き合いの間柄だし、
この関係ってすごい貴重だと思う。

そんなふたりが与えられたことだけじゃなく、
自分たちで何かを創り上げていくって、
すごい貴重な作業だと思う。
よっしー 族音で売れようなんてこれっぽっちも思ってないし。
己のものを全て吐き出せればいいかと。
お客さんに観てもらうからには、
最高のステージを演るってだけ。

お客さんに喜んでもらって、
自分たちも満足の行くものを。
福原 でもよく続いてるよね。
ゆずからのお客さんってのは、
ゆずのうたが好きなんじゃない?
でも、族音は「音」だけ。
真逆だと思うんだけれど。
よっしー よくうちらを……。
福原 人間味というか、音だけじゃなくて、
アニ・おとうとっていう人間味あふれるふたりを
お客さんが見届けたいっていう気持ちに
させているんじゃないかな。
よっしー 族音はなんか、歌詞があるわけでもないし、
メロディーがあるわけでもない。
だから、来てくれるお客さんに
どうやって楽しんでもらおうか、もらえるか。。。
アニ それが今回の4本のツアーで改めて見えたっていうか。
うまく演奏するだけじゃなく、表現してなんぼだと。
福原 よく歌に表情を付けるというか、
風景を描かせるとかいうけれど、
演奏でそれを全部表すというのは。。。
アニ 演るんだけど、それだけじゃお客さん喜ばないから。
プラスアルファの表情だったりステージングだったり。
魅せ方ってのは、このツアーでも勉強になったね。
よっしー いま、居酒屋にいるじゃない。
ライブも同じだと思うんだよね。
居酒屋は美味しい料理を出すのは当たり前。
ライブではいい演奏を聴かせるのは当たり前。
でも、あの店長がいると落ち着くから行っちゃうというか。
おれもそういう店があるけれど。
アニ 料理は上手い。でも、店員が愛想がない。
これじゃ長続きしないよね。
よっしー プラスアルファの何かがあるから
来てもらえてるんだと思うし、
それを与えたいなーと。
うまい演奏は当たり前で。
福原 ぼくは3年間見ているから当たり前なんだけれども、
これからリリースとかツアー行くとか先のこと考えれば、
もっとお客さんも増やしていきたいし。
本当に近い将来ワンマンツアーができるように。
よっしー それが夢だね。
アニ ……おれがこいつの意見と違うのは、
おれは売れたい!
気持ちが違う!
よっしー いや、もちろん満員のお客さんの前で演るのは夢だけどー。
アニ 売れたいというか、お客さんに来てもらいたい。
よっしー それはもちろん!
福原 それはそうよ。
ぼくなんか3年間ずっと見てきてるわけなんだし、
さらに風来坊でふたりを知ってから
18年?経ってきてるから。
今もステージに立ち続けていることはすごいし、
もう売れるという言葉じゃなくて。。。
アニ そう。人を巻き込みたいっていうか。
福原 その中心になっていてほしい。
よっしー 手を抜くんじゃなく、一生懸命やるなかで。
福原 インストバンドの革命とかじゃなくって、
いい雰囲気の中で
いい具合にお客さんが集まってきて。
その延長で、地方にもそういう風を吹かせて欲しい。

ただ単に「メジャーに行ってがんばります!」とかじゃなくて。
それよりか、いいものを作るのが大前提で、
その結果、お客さんも増えたらいいなみたいな。
よっしー 日々プロフェッショナルな仕事をして、その結果だね。
福原 それぞれサポートもしつつ、族音二重奏も続けてほしい。
アニ サポートをやってるからこそ得るものがあるし、
それを二人のステージにも活かすことができる。
いいサイクルで回っていけたらいいな、と。
よっしー そうだね、いま、とっても楽しい。
福原 じゃ、次のツアーは全部ぼくが組んで。。。(笑)
パワースポットはわからんけど。
んで、ファイナルはまたぼくが……(笑)
というよりは、リリースファイナルは東京ワンマンで。
その次はワンマンツアーで。
双子 だね。
福原 でもインストワンマンは結構大変よ。
よっしー じゃ間にダブルつよしとかトークショーとか(笑)
福原 双子つながりでアランヒルズがゲストででてきたり。
よっしー どっちが久悦でしょう?クイズとか。
福原 双子あるあるで。お母さんにも出てもらって。
よっしー じゃ、家族総出で。オープニングはおかんで。
アニ 〆はおとんで。笑いを全部もっていくと。
福原 ま、じゃそんな感じで。次のツアーのファイナルは
ワンマンができるようにということで、
今回のインタビューは終了させていただきます。
双子 はい。ありがとうございました。


(そして、番外編へ)
back 最初のページへ
go




Copyright (C) 2009 hayashi-twins. All Rights Reserved.