20th Live

福原 4回全部違うパターンだったじゃない。
コツじゃないけど、切り替えのやり方というか。。。

間に時間がなかったじゃない?
族音のツアーファイナルから風来坊のワンマンなんて
1週間もなかったもんね。

ほかも、イベントの間に
サポート活動もしていたわけやん。
どうやって切り替えるの?その切り替え方というか、
心がけてることとかあるの?
双子
アニ それは「慣れ」だね。。。
よっしー うん。20年の慣れ。
福原 サポートって、日々全く違うもの演るわけやん。
普通のバンドマンっていうか
自分のバンドのみの活動だと
自分を常にいい状態に見せるという
集中力があればいいと思うんだけど、
いっこずつ集中してかなきゃならないし、
時間はないし。。。
双子 うーん。。。
福原 なかなかできることじゃない、っていうか、
自分が引いた立場のときとメインのときと両方あって、
主催イベントもやりー。
なかなかそこまで演る人ないやん。
ぼくはふたりのそういうところ、
常々尊敬しているんだけど。
よっしー サポート業を本格的に始めてから
10年くらい経つんだけど、
全部一緒の「音楽」だと思ってるので、そんなに。。。
福原 意識はしていない?
切り替えるためにこういうことする、とか。
よっしー 何にもない。
双子
福原 自然の流れでできるようになってる?
よっしー 大きいツアーとかのときは、
実家に帰って息抜きしたり……はありますけどね。
いろんな現場を持つ職種の人と同じ感覚だと思います。
福原 サポートミュージシャンって、
現場が変わってもサポートする立場じゃない?
ふたりの場合は、メインで演ることもあるじゃない。
今回は特に全部メイン!冠。
企画して運営して、ほぼ自分たちでやりきったよね。

改めて昨年秋からのラッシュを振り返って、どう?
感想というか。。。
よっしー ぼくは……ノイローゼになりそうだった(笑)
毎月結婚式があるような。。。ホント、大変だった。 
自分でアイデア思いついたときは、
「おもしろい!これ、だれもやったことがない!
絶対いいな!」と思って「やろう!」って
始めましたが。。。
アニ 想像以上にタイヘンでした!!
福原 発案したことを訊いて、「これはできるんじゃない?」
「これはちょっとキビしいかな?」と考えながら、
極力できるように。。。

20周年イヤーだったので、やりたいことは
できるだけやってほしいし、
やれるようにサポートしようと僕らも思ったし。

でも、タイヘンはタイヘンだったよね。
卒なくこなせるような技量じゃないし(笑)
よっしー うちら事務所に所属しているわけじゃないので、
自分たちでまず始めて。
福原 そうねー。所属事務所があれば、
自分たちは演奏に集中していればいいけど、
準備段階から全部自分たちでやってるしねー。
よっしー そこは何とかみんなに助けていただいたのだけれど、
まずは自分たちがそういう人たちを
引っ張って行かなきゃいけないので。
福原さん
福原 でも、自分たちでやったほうが達成感はあるよね!?
双子 めっちゃあります!!
福原 全部発案して、全部形にして、
いいところも悪いところも自分たちで確認して
次につなげて行くっていう。。。
よっしー お客さんの顔も見えるし、顔も覚えているし、
それはホント、苦労した分の達成感はかなりありました。

あと、ファンの皆さんから20周年記念の
手作りアルバムをいただいて。
感動しました!
アニ ホント、うれしかったです!!
 
アニ そうそう。さっきいったコツ?
福原 ん?
双子
アニ 切り替える。忘れる。その日、終わったら忘れちゃう。
集中力をそこに注いで、リセットすることですかね。
福原 それはだれでもできるわけじゃないよね。
切り替えてすぐ次!っていうのは。
アニ そこはコイツが言ってた「経験」もあるし、
あとは冷たい言い方かもしれないけれど
感情的にならない。クールにね。
よっしー テレビで役者さんも言ってたね。
アニ 予習をしなきゃいけない。
復習もしなきゃいけない。
でも、忘れる。
そこは経験かな。
福原 向いているんだろうね。
できないと引きずったりしちゃうもんね。
同じ曲を発表する人でも前のライブを
引きずる人もいるじゃない。
それが違う曲でその都度集中できるってのは、
性格上向いてるんだろうね。
アニ 結構好き。こういうの。
でも、今回やってみて反省点も見つかったから、
これが21年目に
活かせるんじゃないかなーと。
福原 21年目でー、今年は今年は40歳という
節目の年でもあるし、
また何か考えないと。。。
アニ 今年の「夢陣」は、40歳のなにかね。。。
福原 もう何か考えてる?これから考える?
よっしー あるよ。
よっしー
アニ え〜っ!?

……おれもちょっとだけある……。
よっしー 「夢陣」というか、40歳イヤーというか。。。

やりますよ!
アニ なに?
  (ここでよっしーが考えていたことを話しましたが、
あーでもない、こーでもないとなり。。。)
よっしー これは載せなくていいー。
福原 ま、とりあえず秘策はあるということね。
アニ おれはねー、
すでに今は現役じゃない人たちを呼ぶ。
よっしー 「夢陣」ならいいかもねー。
アニ

同じ年の人ばかり集める……っていうこともどうかなぁ、と
ちょっとだけ考えてる。

福原 そろそろまとめに入りますか。
では、最後にそれぞれひと言ずつ。
よっしー

20周年といいつつも
双子は何が売れたということもないし、
メジャーデビューはしているものの
何ですか?と言われると、
形にのこるものは何もないんですが、
やり続けたら回りにあんな素敵な仲間たちがいた。
っていうのは、この4公演で確認できたこと。

うれしいし、いちばんの財産だな、と改めて確認できた。
続けていればいいことあるな~と。
4公演大変だったけど、その分喜びもたくさんあった。

21年目は、えー、怠けて……あはっ。 あー、うそうそ。
特にあれ、ってのもないんですが、
「続ける」ということが今年も目標です。
がんばります。

福原 次はアニ。
アニ
アニ 改めて思ったことは、
ステージに出て、汗かいてなんぼ!の世界だなと。
それを先輩たちはずっと続けているわけで。
先輩たちにしてみれば、ほんの20年です。
す~っと続けてたいなーと思いました。
コイツと一緒なんだけど。

とにかく、ステージで汗かいて恥かいて
笑って泣いてがいかにできるか、かな~、と思った。

やりまくればいいものではないけれど、
ステージこそが自分の居場所。
21年目もそれでいきたいと思います。
皆さんよろしくお願いします。
よっしー とある芝居の映像を見ていて。
有名な役者の人が、
「芝居人生40年……」と言っているのを聞いて、
「あと20年で40年」だと。

20年後といえば60。
あっという間だなー、と。
福原 あっという間に還暦だね。
よっしー もう1回20年やったら60歳?
うっすら視野に入れてやっていかないと、そろそろ。
「ただやればいいんじゃない」とアニが言ったけど、
その辺も何となくね。。。
アニ その前にまず50!10年後で50歳だよ!
よっしー まぁまぁ。60までできるように、
考えてやっていこうというモードになってきた。
昔は考えたこともなかったことを
考えるようにななりました。
福原 年末の忘年会ライブでアニが
「現役でずっと居続けることが、
ふくちゃんへの恩返しだと思う。」
って言ってくれた言葉、めっちゃ感激したわー。

ぼくは、プラネットKはやめたけど、
二人との絆はつながっているし、
これからも応援していきたいと思う。
双子 ありがとうございます!!
これからもよろしくね、ふくちゃん。
 
……… ………
 

公私ともに20年来の友人である福原さんを相手に
あれやこれやと語った約1時間半。

ライブハウスの店長と出演者という立場では
よく顔を合わせていた3人ですが、
プライベートでは互いのスケジュールが合わず、、
こうして酒を酌み交わすのは、本当に久しぶりだったのだそう。

そんな3人は、インタビューを終えたあとも、
それぞれの近況報告など、話は尽きず……。


昨年末、長年勤務していたライブハウス「プラネットK」を
退職した福原さん。約1月の充電(求職?)期間を経て
新たに就いた仕事もやはり音楽に携わるものだと伺っています。

双子のホームである「プラネットK」で
福原さんの顔が見えないのはさみしいけれど、
場所や立場は違っても、同い年の真友同士。

これからも切磋琢磨できる存在でいたいし、
それぞれが信じた道を歩みながら、
たまにはこうして近況報告などし合える
間柄でいたいものです。

     *

7回にわたっての「メモリアル2014年インタビュー」、
楽しんでいただけましたでしょうか。

このシリーズの間に、族音二重奏のライブ活動も
2015年が始動しました。

今年も多くの皆さんと音楽の鳴る場所で
出会えることを楽しみにしています。
音楽を通して繋がれることを楽しみにしています。

引き続き、ご支援よろしくお願いします。


 2015年2月7日

      族音二重奏    林 久悦 ・ 林 由恭

20150205
 


 (完)

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